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コインランドリー経営のノウハウ教えます!

2021年01月01日

コインランドリーの経営を始めるために必要な2つのこと

コインランドリーの経営を始めるために必要な2つのこと

1.コインランドリー経営の投資としてのメリット・デメリットを知ろう



メリット


コインランドリー経営の代表的なメリットは、ランニングコストの安さです。水道代が発生するのは利用されたタイミングのみ。電気代も利用しない時間の間は待機電力しかかかりません。また、小規模な土地でも開業できることから、土地の有効な利用方法としても認識されています。

デメリット


コインランドリー開業では、初期費用の高さがネックとなります。洗濯用の設備はもちろんのこと、無人状態の店舗を監視するシステムも必要です。また、導入する設備の多さから、一度開業すると移転や拡大は容易ではありません。


2.立地のためのリサーチをしよう



コインランドリー経営は立地が命



コインランドリーは、立地条件によって明暗が分かれるビジネスです。
コインランドリーの経営を始めるにあたって重要なものは 、ずばり「土地と資金」です。極論、土地と資金、建物、そしてメインとなる洗濯機などの設備を備えれば誰でも始められます。

しかし、コインランドリーの店舗数は増えている一方で、ひっそりと閉店している店舗も少なくありません。
そのため「使っていない土地があるから、コインランドリーでも始めてみるか」と考えている方は、一度その考えを手放してください。
コインランドリー経営の売上を維持するためには、成功する立地条件を満たした土地が必要です。「どんな条件があれば成功できるか」をリサーチする必要があります。


主な利用者は主婦層



まず、どんな人がコインランドリーを利用するのか考えてみましょう。利用する人を特定することが第一のリサーチです。
一昔前のコインランドリーといえば、銭湯の横にある薄暗い店内。利用者も洗濯機を持っていない学生や、男性の単身者でした。ところが、最近は女性、特に主婦層が利用することが多くなってきました。

主婦がわざわざコインランドリーを利用するのは理由があります。専業主婦のいる家庭では、朝にその日のお天気を見て洗濯するかどうかを決め、屋外に干し、午後には取り込むのが普通でした。しかし最近は主婦もパート勤務が増え、今までのようなライフスタイルで過ごすことが難しくなっています。時間を問わず洗濯・乾燥ができるコインランドリーの需要が、主婦の間で増えてきているのです。

「ついで」を利用して時間の節約



利用者は、いつ施設を利用するのでしょうか。これを知るのは非常に大切なことです。
主な利用者層である主婦が「コインランドリーを利用したい」と思うのは「ついで」の時間。同時並行で家事が行える時間です。

家では1日のうちの大仕事である洗濯も、業務用大型洗濯乾燥機を利用すれば、洗いから乾燥まで1時間で終わってしまいます。例えば、買い物や幼稚園・保育園、習い事の送迎など、外出の「ついで」に洗濯ができれば大いに時間の節約となり、主婦は喜ぶこと間違いありません。

駐車場は必須の条件



主婦が買い物のついでに洗濯、となれば車を利用して来店することが予想されます。当然ながら近隣の駐車スペースが求められるでしょう。店舗の立地も車の導線の良い場所を検討しなければなりません。幹線道路沿いが好まれるとは限りませんので、地元の生活道路の把握が重要です。

以上のようなリサーチは素人にはなかなか難しい場合があります。商圏調査や市場調査を代行分析してくれる専門家の助けを借りるのもひとつの選択肢です。


3.利用者のニーズに応えたアイデアで成功を目指す



リサーチにより好条件を備えた土地を確保できたとしても、コインランドリーで1人の利用者が使う金額は1回あたり300円程度。典型的な「薄利多売」のビジネスですから、利用者の減少は利益に直撃します。好立地であればあるほど、競合店が出店する可能性も高いでしょう。

ビジネスを成功させるには利用者のニーズに応えたアイデアが必要です。

洗濯物の多様化に応える



日常の衣類はもちろん、布団や毛布、布製の靴、制服やスーツ類など、専門業者のクリーニングに出す必要がなく家庭で洗える製品がどんどん増えています。
これらの製品が洗濯できる業務用洗濯乾燥機は、クリーニングに出すよりも安上がりで早く仕上がるということで、利用者のニーズはかなり高いと言えます。

無人店舗だからこそ力を入れる



かつての暗いイメージから、ターゲット層として有力な女性の好みに合わせた店舗が増えています。「清潔で明るい」だけでなく、「家庭的なあたたかな雰囲気」「経営者の顔が見える雰囲気」という、安心感につながる配慮が必要です。
無人店舗だからこそ力を入れましょう。

日々アイデアを練る



スーパー銭湯やフィットネスクラブに併設したコインランドリー、クリーニング店とコインランドリーを一緒に経営する、などの資金力の必要なアイデアもあれば、店舗内のインテリアを工夫するアイデアもあります。

大切なのは、「施設を造ったらそれで自動的に利益が上がる」と思い込まないことです。競合店がいつ出店するとも限りません。「コインランドリー業界は激戦」と考えておいたほうがいいでしょう。「どうしたら利用者が増えるか」を日々考える経営者であることを忘れないでください。


4.開業にかかる費用を用意しよう


コインランドリー開業・経営にまつわる費用についてお話します。

初期費用(洗濯機や乾燥機などの設備費含む)


開業する店舗の規模によっても異なりますが、コインランドリー開業費用の相場は2,000万円程度と考えられています。このうち、1,300万円程度は洗濯機、乾燥機など機器の購入費用。ほか、700万円は内装や給排水、電気などの工事費用です。

維持費用


維持費用の目安は30万円程度です。この中には、水道光熱費、洗剤費用、清掃の人件費などが含まれます。清掃をオーナー自らが行う場合は、人件費を削減可能です。

コインランドリー経営は立派な事業です。ビジネスを始める前にしっかりリサーチして、独自のアイデアで勝負しましょう。