2019年01月17日
コインランドリー経営はアパートやマンション経営より初期負担が少なく、かつ利回りが良いことから高い人気を誇っていますが、一方で投資ならではのリスクがあることも忘れてはいけません。
場合によっては利益を上げるどころか損害を出してしまうおそれもありますので、メリットだけでなくデメリットやリスクもよく理解してから経営をスタートさせましょう。
ここではコインランドリー経営のメリット、デメリットを紹介するとともに、失敗例や成功させるためのポイントをまとめてみました。
コインランドリーの経営にはどんなメリットがあるのでしょうか。ここではいくつかのポイントをご紹介します。
コインランドリーは無人経営なので、常駐スタッフを配置する必要はなく、人件費を抑えることができます。また、普段の必要経費も光熱費や洗剤代程度なので、それほどランニングコストがかからないのが魅力です。
アパートやマンションに比べて初期費用が少ないコインランドリー経営は、不動産経営より利回りが高いのが特徴。実際の利回りは条件によって異なりますが、10~20%の高利回りを期待できます。土地を持っているオーナーなら30%を超える方も多いようで、年収の多いサラリーマンはコインランドリーで資産運用をしていたりするようです。
コインランドリーは受付などを必要としない無人経営なので、オーナーの負担は設備の清掃や料金の回収がメイン。四六時中店舗に常駐しなくて済むので、サラリーマンとして働きながら経営することも可能です。
コインランドリー経営は自分自身で独立開業する方法のほかに、大手チェーン店のフランチャイズに加盟することもできます。大手ブランドならではのネームバリューで楽に集客できるほか、経営ノウハウを授かったり、店舗の立地探しを手伝ってもらえたりとさまざまな面で手厚いサポートを受けられるため、初めて投資する方でもスムーズに開業できます。
コインランドリー経営の初期費用は新築アパートや新築マンションの経営に比べると少なめですが、それでも1,000万円以上の初期投資が必要となります。場所や規模によってはさらに多額の資金が必要となり、ローンを組む場合は新たに債務リスクを負うことになります。
また、コインランドリーには常駐スタッフがいないため、利用者間でいざこざが発生したり、機器が壊されたり、現金が盗難されたりと、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。場所によっては警備会社の到着に時間がかかって被害を適切に対処できなかったケースもあり、臨時休業で売上が激減。常にお客様が利用できるように環境を整えておくことが重要になります。
コインランドリー経営の失敗例で最も多いのは、立地に関連するものです。人通りが多いことを理由に、駅前や商業施設の近くに設立するのはターゲットから大きく逸れて無意味な選択。コインランドリーのメインターゲットは、洗濯物を持ち込みやすい近隣の住民であり、公共交通機関でわざわざ距離のある場所へ大荷物を持ち込みません。
また、大荷物を運ぶには車での来店になるので、駐車場のスペースが必要になります。洗濯機の数を増やしただけでは顧客の獲得に繋がらないので、様々なニーズに対応できる店舗にすることが求められます。特にコインランドリー経営は近年人気の投資先として取り上げられているため、競合相手が多く群雄割拠の時代となっています。他店舗との差異を出せるようにしましょう。
コインランドリー経営成功のカギは、立地選び、セキュリティ強化、綿密なシミュレーションです。それぞれを十分に対処しておくことで集客効果も得られるでしょう。
コインランドリー経営を成功させるためには、集客が見込める立地を探すことが何より大切。競合店がないところを選ぶのはもちろんですが、コインランドリーを利用する世帯が多い場所(狭い集合住宅や共働き世帯の多い住宅地など)を見極めるのがポイントです。
主婦をはじめとする女性客を取り込むにはセキュリティ対策が必須。防犯カメラを設置すれば誰でも安心して利用できる施設であることをアピールできます。
また、万が一トラブルが起きた場合に備えて保険会社に加入しておくこともひとつの手段です。
コインランドリーに限らず、投資を始める際は綿密にシミュレーションするのが基本。固定支出やランニングコストをできる限り正確に算出し、その上でどのくらいの利益を出せば安定した経営を続けていけるのか考えましょう。どのくらいの集客、収入が得られるのかを明確な理由と共に考えておけば、金融機関からの融資を得る際にも有利に働くので一石二鳥です。
コインランドリー経営は軌道に乗れば高利回りで安定した収入を得ることができます。
それにはリスクやデメリットを正確に把握し、対策や予防策を練ることが重要なポイント。自信がなければ大手チェーン店のフランチャイズに加入し、経営ノウハウを伝授してもらうのもひとつの方法ですよ。